シアタースポーツ™とは

シアタースポーツ™とは

シアタースポーツ™は、チームごとに即興で劇を作り、その成果をスポーツのように競い合うライブショーです。ジャッジが「スキル」「ストーリー」「エンターテイメント」に関して点数をつけ、最高得点を獲得したチームが優勝です! AバトルとBバトルでは、個性あふれる4チーム(合計8チーム)が出場します。 A,Bバトルの優勝と準優勝チームだけが、Finalバトルへと駒を進めることができます。そしてFinalで優勝したチームは、なんと2015年度優勝チームと、グランドチャンピオンの座を懸けて最終対決!さてどちらのチームが勝つのか!? 最後までドキドキハラハラ!スポーツ観戦のような、興奮と感動をご堪能ください!
 

シアタースポーツは即興劇(インプロ)

インプロとは

インプロとは、日本語では"即興"といわれ、Improvisation=インプロヴィゼーションを短くしたものです。あらゆる芸術分野―音楽(ジャズ)・ダンス(モダンダンス)・映画・演劇―の世界での、創作・表現手段のひとつです。 インプロ演劇では、打ち合わせや台本はありません。仲間と協力しながら、自分を最大限に使って、何が起こるか分からない"瞬間"を生き、筋道の通ったストーリーを創造していきます。
 

インプロの歴史

 
演劇分野で、インプロが発生した歴史はとても古く、古代にさかのぼります。まずギリシャやインドで「クラウン」という道化によって、宗教的な演劇が行われていました。やがてインプロ演劇は大衆のものとなり、16世紀ごろイタリアで流行した、"コメディア・デラルテ"(Commedia dell'arte)"、コメディア・アル・インプロヴィッソ"(commedia all'improvviso)は、300年もの間、ヨーロッパ各地で盛んに行われ、シェークスピア(William Shakespeare)、モリエール(Moliere)などの劇作家たちにも大きな影響を与えました。
 
 20世紀に入ってからインプロは世界中に広まり、スタニスラフスキー(Constantin Stanislavski)、メイエルホリド(Vsevolod Meyerhold)、フランスのコポー(Jacques Copeau)、その弟子のルコック(Jacques Lecoq) がトレーニングとして使ったり、チェーホフ(Anton Chekhov)、グロトフスキー(Jerzy Grotowski)、ダリオ・フォー(Dario Fo)、ベケット(Samuel Beckett)などたくさんの演出家・作家が、インプロの影響を受けて作品を発表していくことによって、インプロは現代的に改良されていきました。 
 
イギリスでは、1960~70年代に、ロンドンのロイヤル・コート・シアターの演出家・作家・インプロヴィゼーション講師であったキース・ジョンストン(Keith Johnstone)が、「シアター・マシーン」(THEATRE MACHINE)というカンパニーで、インプロを舞台演劇として見せる試みを始めていました。カナダに移ったジョンストンは、「ルースムース・シアターカンパニー」(The Loose Moose Theatre Company)で、さまざまなショーのスタイルを確立していきます。また、当時RADA(王立演劇芸術学校)の演出家であったマイク・リー(Mike Leigh)は、ジョンストンと同じようにインプロを使った演劇を試みており、その後、全く台本を使わないことで評判になった、映画"秘密と嘘"を監督し、1996年カンヌ・パームドール賞を受賞しました。これによって、即興性のある、活き活きした演技が再評価されたのです。
 
さて現在のエンターテイメントとしてのインプロは、新しい表現形体として世界中の観客に受け入れられ、ますます多様化しています。キース・ジョンストンの考案した「ライフ・ゲーム」はニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演されました。そして2006年6月には、インターナショナル・シアタースポーツ大会がドイツで行われました。ここには、インプロ・ワークス代表・絹川友梨はじめとした日本人3人がチームをつくり、日本代表として出演しました。
 
またインプロは海外の俳優にとって、必要不可欠なテクニックのひとつです。演劇学校では必ずといっていいほど、インプロヴィゼーションのクラスがありますし、授業の中で「即興的に演じること」は頻繁に行われています。またワークショップは、カナダ・オーストラリア・ヨーロッパ諸国・アメリカで盛んに行われ、演劇界では大事な位置にあります。
 
 
(引用文献)
Frost, Anthony and Yarrow, Ralph. Improvisation in Drama, St. Martin's Press, 1989
Matthews, Steve, Getting into the act-Communication through drama-, 1988

キース・ジョンストンについて

シアタースポーツ™創始者

演出家、劇作家、教育者 イギリス生まれ  イギリス、カナダの即興演劇(インプロ/Impro)の重要な指導者であり、「シアタースポーツ™」の創始者。イギリスの名劇団「The Royal Court Theatre」で演出家として活動後、カルガリー大学に職を得てカナダに移住。「The Loose Moose Theatre」を設立し「シアタースポーツ™」「Gorilla Theatre」「Maestro」、アメリカのオフ・ブロードウェイでも上演された「Life Game」など、さまざまな即興パフォーマンスを創造した。著作「IMPRO」(1979)は、演劇や演劇教育を学ぶ学生や俳優にとっての必読書である。彼は現在も精力的に活動を続けており、彼が教えたインプロバイザー(インプロのパフォーマー)たちは、世界中で活躍している。また彼が創立した「International Theatresports Institute」は国際的組織であり、シアタースポーツ™の上演権利を取得する31カ国のカンパニーが所属している(玉川大学は、2015年にエデュケーション・メンバーとして正式に上演権利を取得)。


演劇大学連盟は「シアタースポーツ(tm)」のFestival Licenseを取得しています。
「International Theatresports Institute」 https://theatresports.org